2010-10-08

32×32ピクセルでキャラを描く→4ピクセルで右手だけ描く

自作ソフトのアイコン用などでドット絵に腐心していた頃、色数や形状にやたら細かいルールを決めていた。
例えば32×32のキャラ絵なら、全体を頭・胸・腹の3つに分ける。この時点で、一度に考えるべき領域が1/3に減る。頭部は髪と顔、胸部は胸と腕、腹部は腹と脚に分ける。さらに手足は左右に分かれるので、全体のピクセル数が少なければ、一度に考える領域は数ピクセルで済む。
結果、「32×32のキャラ絵」が、分割することで「4~6ピクセルで右手だけ描く」に単純化される。

決められたルールの中で表現する長所は、理詰めでルーチン化して描き進められることと、事前にゴールが分かっている安心感だ。
逆に、大きな画用紙を渡されて「自由に描いてごらん」というのは恐怖だ。キャンバスの解像度が3桁だったりベクタツールだったりすると、途端にゴールが描けなくなって不安になる。

体験から得た結論は月並みなもので、「ゴールの見えない作業は不安だ。ルーチン化はゴールを見えやすくしてくれる。ただし、新しい世界に対応するのが一層難しくなる」ということだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿